コーディネーター 河田です。

先日、8月6日に、京都府京丹後市でのイベントで活用したいというお申し出があり、記念すべき最初の事例ということでお邪魔させていただきました!

京都府京丹後市は、丹後保健所を中心に地域による認知症の方々への見守りの取組みを積極的に行なっている自治体として知られています。特に同意能力が低下した(あるいはしつつある)高齢者が、ご本人またはご家族のサポートで、自ら満足できる医療を選択できる仕組みづくりを目指しているそうです。研究機関との恊働にも積極的で、J-DECSCOLTEMといった国家的プロジェクトにもメンバーとして名を連ねています。

開催地のアグリセンター大宮

当日は強い日差しが降り注ぐ真夏らしい快晴。丹後鉄道京丹後大宮駅(列車のデザインがとても素敵でした!)から数分の「アグリセンター大宮」が今回の会場です。

会場入口で準備中のPepper

会場にお邪魔すると、入口ホールにもうPepperがスタンバイしていました。ninninPROJECTアプリもしっかり起動しています(基本的にはご活用いただく際、使用申請した方が自らインストールしていただくことを想定しています)。意気揚々としている気がするのは私だけでしょうか。

すぐ横に、今回の使用を申請してくださった京都府立医科大学 大学院医学研究科 精神機能病態学 教授の成本 迅先生がおられ、お出迎えくださいました。COLTEMの研究リーダーやJ-DECSの代表も務めていらっしゃる、この地域の取組みのリーダー的存在です。

京都府立医科大学 成本迅教授

先生は以前からPepperのご自身の研究における活用を検討しておられていたそうです。先生がお考えになっているコミュニティづくりのためには、コミュニケーションロボットも当然ツールとして考えられると仰っておられました。アプリに対しても「すごく良く出来ている」とお褒めいただきました。とても光栄で有り難いことです。

先生の講演がメインとなるこのイベントは、『ninninPROJECT』アプリの体験、地域のボランティアの方々で組織する『オレンジロードつなげ隊』の方々による、徘徊する高齢者への声掛け体験イベントやデジタル紙芝居、認知症の知識を学べる○×クイズなどで構成され、体験型の企画が非常に多いものとなっていました。こうした地域の方に向けたイベントで使っていただくことは、『ninninPROJECT』が目指していた活用イメージそのものでした。

ninninPROJECTもしっかり動きました

もの珍しさもあったと思いますが、非常に多くの方にアプリをご覧いただくことができました。「ニンニンモード」も非常に好評でした。認知症ケアの学びの助けになったのであれば、非常に嬉しく思います。

成本先生、丹後保健所の川口様、イベント関係者の皆様、ご招請いただきまして誠にありがとうございました!


[プロジェクトチーム・ディメンティアからのお知らせ]

私たちが発表した『ninninPROJECT』アプリは、使用許諾書にご同意いただくことで、こうしたイベントに無料でご活用いただけます(Pepper本体はご用意ください。インストールも基本的にはご自身でお願い致します)。ご活用後、この記事ほどでなくて構いませんので、数点のお写真とご報告の報告を文書でお願い致します。随時、使用申請を受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。

ninninPROJECTソフトウェア使用許諾申請フォーム